業務の拡張やより良い条件を求めて、拠点となっているデータセンターや事務所などを移転するケースがありますが、ここで突きつけられるのがネットワーク環境の移転や再構築の問題です。移転先では以前と同じように端末を設置したり、ケーブルを敷設できるとは限らず、大幅な変更を余儀なくされる場合もあります。一方、全く同一の環境が構築できるケースに恵まれた場合でも、接続する構成を全く同一にするのも大変な作業で、ひとつ間違えばはじめから全てを再構築しなければなりません。そんな時にも便利なのがsd-wanで、大幅な変更があっても、同様の構成を再現したい場合でも、短時間でネットワーク環境を構築することが可能です。
もしも同一の環境を引き継ぎたい場合には、あらかじめ保存しておいたプロファイルを読み込むだけで設定が復元されるのはもちろんのこと、変更があった場合でもツールからクリックするだけで設定が完了します。もしもこれがハードウェアならひとつひとつの設定をやり直すだけではなく、ケーブルを接続する経路も同一にしなければならず膨大な手間がかかってしまいますが、ソフトウェアから設定するだけ、あるいプロファイルを復元するだけで済むsd-wanならすぐにネットワークを再構築し、ビジネスの現場を復旧させることが可能です。これまでに無かった概念を持つsd-wanを導入すれば、ネットワーク環境に関するメンテナンスを大幅に簡素化することができ、ビジネスの効率性を高めてくれます。